
今月分のクレジットカードの利用料金が支払えなさそう。
滞納するとどうなるんだろう?
クレジットカードの請求額が予定より多くなり、支払えないことがわかった場合どうなるのか不安ですよね。
クレジットカードの利用料金を滞納し続けると遅延損害金が発生したり様々なリスクを抱えることとなります。
滞納しないことが一番大切ですが、もし支払いができない時にどのような対処をするべきかも解説するため、困っている方はこの記事を参考にしてみましょう。
クレジットカードの請求を払えないとどうなる?
クレジットカードの利用料金が支払えない場合に、クレジットカード会社からの対応の流れや利用料金を滞納したときのリスクを解説します。
利用料金を滞納したときの流れ
クレジットカードの利用料金の支払いを滞納した場合、以下の流れで対応が行われます。
クレジットカード会社にもよりますが、滞納した日から約数週間以内にクレジットカードが利用停止されます。
さらにメールや電話などにより、クレジットカード会社から支払い手続きができていない旨の連絡が来ます。
また振込用紙が郵便で届き、新しい期日までに支払うよう催促が来ます。
遅延損害金は滞納した初日から発生しはじめます。
メールや書類での催促を無視し続けると、クレジットカード会社から内容証明郵便にて督促状が届きます。
数回にわたる督促状を無視し続けると、クレジットカードが強制解約となり個人信用情報機関に記録されます。
さらに滞納していた利用料金が一括請求されます。
基本的にこの段階での分割払いは不可能であり、書類に書かれている期限までに一括で振り込む必要があります。
一括請求にも応じず滞納し続けた場合、クレジットカード会社が簡易裁判所に申し立てを行うことで裁判所からの督促が始まります。
裁判所の督促状を無視し続けた場合、家などの財産や給与が差し押さえられます。
このように利用料金を滞納し続けると、個人信用情報機関(いわゆるブラックリスト)に記録されるだけでなく、財産の差し押さえまで発展する可能性があります。
支払いを拒み続けて差し押さえに至るまでの期間は4~6か月程度です。
利用料金を滞納するリスク
クレジットカードの利用料金を滞納するリスクはこちらです。
・総返済額が増えていく
・社会的信用を失う
・差し押さえにより財産を失う
それぞれ詳しく解説していきます。
総返済額が増えていく
利用料金を滞納すると、利用料金の引き落とし日の翌日から支払いが終了するまで遅延損害金が発生し続けます。
遅延損害金の年率はクレジットカード会社により異なりますが、法律により上限が定められています。
ショッピング利用 | キャッシング利用 |
14.6% | 20% |
例えば、ショッピング利用で50万円を利用し遅延損害金利率14.6%で60日間滞納した場合の遅延損害金を以下の計算式から考えます。
(元金)×(遅延損害金利率)÷365日×(延滞日数)
=50万円×0.146÷365日×60日
=1万2,000円
よって60日間滞納した場合、元金の50万円に加えて遅延損害金1万2,000円を支払わなければいけません。
社会的信用を失う
クレジットカードの利用料金を滞納することで、個人信用情報機関(いわゆるブラックリスト)に記録されます。
個人信用情報機関に記録されると、新たにクレジットカードを作成することや住宅や車のローンを組めなくなってしまいます。
それだけでなく、場合によっては家族や職場に連絡が入ることで滞納していることを知られ、社会的信用を失います。
差し押さえにより財産を失う
クレジットカードの利用料金の支払いを拒み続けた場合、裁判所から給与や家などを差し押さえられ財産を失うリスクがあります。
財産が差し押さえられれば、生活していくことが困難になる可能性もあります。
クレジットカードの請求が払えない時の対処法
クレジットカードの利用料金が支払えない場合、催促を無視し続けると様々なリスクがあります。
そのため、支払いが不可能であると判断した時点でなるべく早めに対処する必要があります。
対処方法は債務者の状況により様々ですが、以下の方法があります。
・クレジットカード会社に相談する
・分割払いやボーナス一括払いへ変更する
・家族や友人に相談する
・カードローンやキャッシングを利用する
・任意整理をする
利用料金が払えないとわかったら、一番最初にクレジットカード会社に連絡し相談しましょう。
連絡のタイミングは引き落とし日前でも可能であり、なるべく早い方が滞納するより印象は良くなります。
相談する際には分割払いやボーナス一括払いに変更可能かを確認しましょう。
また料金を支払うためのお金がどうしても足りない場合、家族や友人への相談や、カードローンやキャッシングの利用を検討しましょう。
それでもお金が足りない、あるいは上記の手段を使うことができない場合は任意整理により返済額を減額してもらう手続きを行うことをおすすめします。
ただし任意整理を行った場合、個人信用情報機関に記録されるため利用するかどうかは慎重に検討しましょう。

いずれの場合もリスクはついて回るため、無理のない範囲でクレジットカードを利用することを心がけましょう。
まとめ
クレジットカードの利用料金が支払えない場合、わかった時点でクレジットカード会社に連絡や相談をしましょう。
利用料金の滞納をし続けることで、遅延損害金による支払総額が増えるだけでなく社会的信用を失うリスクもあります。
クレジットカードの利用料金を滞納しないためにも、日ごろから計画的な利用をしましょう。