ネット証券の手数料を目的別に比較│手数料が安いおすすめ証券口座を紹介

  • 2022年8月23日
  • 2022年12月11日
  • 証券

ネット証券は、割安な手数料で資産運用できる証券会社です。しかし「取引手数料が安い証券会社はどこなのだろう」「ネット証券の手数料が安いと聞いたが本当なのだろうか」と疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。

これらの問題は、記事内で紹介している手数料一覧やおすすめの証券口座を確認することで解決できます。本記事ではネット証券の手数料を目的別に比較し、あわせて手数料が安いおすすめの証券口座を紹介していきます。

これからネット証券を開設する方は、この記事を参考にしてみてください。

ネット証券で掛かる手数料の種類を解説

ネット証券で取引を行う場合、1約定ごとに掛かるものと1日の取引量に応じて掛かるものがあります。つまり、取引の仕方によって手数料が変わってくるというわけです。

本項では「1約定ごとにかかる取引手数料」「1日の取引手数料に応じてかかる手数料」の2つについて、具体的に解説していきます。ネット証券を開設し投資を始めるのであれば、手数料の違いを理解して取引しましょう。

1約定ごとに掛かる取引手数料

約定とは、1回1回の売買のことを指します。1約定ごとに掛かる取引手数料は、1度の取引で掛かる手数料のことを表しているのです。

取引手数料は購入時だけではなく、売却時にもかかるので注意しましょう。

1約定ごとに手し医療を支払う方式は、1回の取引で大きな金額の売買をするものの、1日に1取引しかしないという方に向いています。自分の取引回数や投資スタイルに合わせて、手数料の支払い方法を選択しましょう。

1日の取引量に応じて掛かる取引手数料

1日の取引量に応じて手数料を支払う方式もあります。取引するごとに手数料を支払う必要がないので、1日に何度も取引する方におすすめです。

取引量に応じて支払う手数料は、証券会社によって異なります。例えばSBI証券であれば、100万円までの現物取引手数料は無料になるのです。一方マネックス証券の場合は100万円以内の取引でも550円の手数料がかかります。

このように証券会社によって手数料は異なるため、自分に合ったサービスを選んでみてください。

国内株の現物取引に掛かる手数料をネット証券7社で比較

国内株の現物取引をすると手数料がかかります。現物取引とは、資金の範囲内で株式を購入したり、売却した株式の売却益を受けとったりする一般的な株式取引のことです。

海外株は証券口座ごとに対応が分かれるので、ここでは国内株に絞って紹介していきます。これから国内株の現物取引を始める方は参考にしてみてください。

国内現物取引の1約定ごとの手数料を比較

SBI証券
SBI証券
楽天証券
楽天証券
マネックス証券
マネックス証券
SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券
DMM株
DMM株
auカブコム証券
auカブコム証券
LINE証券
LINE証券
〜5万円55円55円55円50円55円55円55円
〜10万円99円99円99円88円88円99円99円
〜50万円275円275円275円198円198円275円275円
〜100万円535円535円535円374円374円535円535円

国内現物取引に掛かる5万円までの1約定ごとの手数料は、SBIネオトレード証券が最安になっています。

5万円~100万円までの1約定ごとの手数料の最安は、SBIネオトレード証券とDMM株です。

また、楽天証券・auカブコム証券・DMM株では、25歳以下は手数料が無料になるキャンペーンを実施しています。25歳以下で口座開設を検討している方は、キャンペーンを実施している証券会社を調べてみましょう。

国内現物取引の1日の取引量に応じた取引手数料を比較

SBI証券
SBI証券
楽天証券
楽天証券
マネックス証券
マネックス証券
SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券
DMM株
DMM株
auカブコム証券
auカブコム証券
LINE証券
LINE証券
〜50万円0円0円550円0円0円
〜100万円0円0円550円0円0円
〜200万円1,238円2,200円3.300円1,100円2,200円
〜500万円2,281円5,500円6,050円2,130円5,500円

国内現物取引の1日の取引量に応じた手数料は、SBI証券・楽天証券・SBIネオトレード証券・auカブコム証券で100万円まで無料になっています。100万円以上の取引に掛かる手数料は、SBIネオトレード証券が最安です。

取引量が100万円以上になると、手数料の金額は証券会社によって変わってきます。自分の取引量に応じた証券口座を開設しましょう。

なおDMM株とLINE証券は、取引量に応じた手数料には対応していません。

国内現物取引の手数料が安いネット証券おすすめ4選

国内株の現物取引を検討している方の中には「手数料が安いネット証券を知りたい」と考えている方もいらっしゃるでしょう。国内現物取引の手数料は「1約定ごと掛かるもの」「取引量に応じて掛かるもの」の2種類あります。

そのため、投資の取引スタイルや取引量に応じておすすめのネット証券は異なるのです。

そこで以下では、国内現物取引の手数料が安いネット証券会社のおすすめを4社紹介します。これから口座開設される方は、自分の取引スタイルにあったネット証券を探してみてください。

1.SBIネオトレード証券【ネット証券の中で最安】

SBIネオトレード証券
1約定ごとの手数料~5万円:50円
~10万円:88円
~50万円:198円
~100万円:374円
100万円超:440円~
1日定額プランの手数料~50万円:0円
~100万円:0円
~200万円:1,100円
~500万円:2,130円
若年者応援なし
SBIネオトレード証券証券の特徴
  • 1約定ごとに掛かる手数料が最安
  • 取引量に応じて掛かる手数料も最安
  • おまとめプランは100万円まで無料

SBIネオトレード証券は、1約定ごとに掛かる取引手数料が掛かるプランを「一律(つどつど)プラン」、1日の取引量に応じて取引手数料が掛かるプランを「おまとめプラン」と呼んでいます。一律(つどつど)プラン、おまとめプランともに、ネット証券でも最安の手数料です。

特におまとめプランは100万円まで無料です。さらに、300万円を超えてから100万円ごとに295円ずつ増加と手数料の上がり幅が低いのも特徴的でしょう。

できるだけ国内現物取引の取引手数料を安くしたいという方には、SBIネオトレード証券をおすすめします。

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2.SBI証券【アクティブプランは100万円まで無料】

SBI証券
1約定ごとの手数料~5万円:55円
~10万円:99円
~50万円:275円
~100万円:535円
100万円超:640円~
1日定額プランの手数料~50万円:0円
~100万円:0円
~200万円:1,238円
~500万円:2,281円
若年者応援25歳以下は手数料無料
SBI証券の特徴
  • 取引量に応じて掛かる手数料が安い
  • アクティブプランは100万円まで無料
  • スタンダードプランも最安クラス

SBI証券は、1約定ごとに掛かる取引手数料が掛かるプランを「スタンダードプラン」、1日の取引量に応じて取引手数料が掛かるプランを「アクティブプラン」と呼んでいます。

SBI証券は特にアクティブプランがお得です。1日100万円までは無料で取引でき、500万円以降の値上がり幅も低くなっています。

また、スタンダードプランの安さも魅力的です。SBIネオトレード証券と比較すると少しだけ割高になりますが、業界全体で比較すると安いことに変わりないでしょう。

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3.DMM株【1約定ごとの手数料は最安クラス】

DMM株
1約定ごとの手数料~5万円:55円
~10万円:88円
~50万円:198円
~100万円:374円
100万円超:440円~
1日定額プランの手数料1日定額プランの取り扱いなし
若年者応援25歳以下は手数料無料
DMM株の特徴
  • 1約定ごとに取引手数料が最安クラス
  • 5万円以上の取引手数料は最安
  • 取引量に応じた手数料プランは取り扱っていない

DMM株は、1約定ごとに掛かる取引手数料が掛かるプランを「取引毎手数料コース」と呼んでいます。DMM株の取引手数料が安いのは、5万円以上の取引をする場合です。

5万円までの取引手数料は、最安のSBIネオトレード証券に劣りますが、5万円以上の取引ではSBIネオトレード証券と並んで最安です。さらに25歳以下は手数料無料になるキャンペーンも実施しています。

なお、DMM株では取引量に応じた手数料プランを取り扱っていません。そのため1約定ごとに取引手数料を支払うプランを検討している方におすすめします。

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4.楽天証券【超割コースの手数料は安い】

楽天証券
1約定ごとの手数料~5万円:55円
~10万円:99円
~50万円:275円
~100万円:535円
100万円超:640円~
1日定額プランの手数料~50万円:0円
~100万円:0円
~200万円:2,200円
~500万円:5,500円
若年者応援なし
楽天証券の特徴
  • 取引量に応じて掛かる手数料が安い
  • 1日の取引量に応じて掛かる手数料は100万円まで無料
  • いちにち定額コースは100万円を超えると他のネット証券よりも高い

楽天証券では、1約定ごとに掛かる取引手数料が掛かるプランを「超割コース」、1日の取引量に応じて取引手数料が掛かるプランを「いちにち定額コース」と呼んでいます。超割コースは、他のネット証券の1約定ごとに掛かる取引手数料と比較しても最安クラスです。

また、いちにち定額コースは100万円まで無料になっています。ただ、100万円を超えると他のネット証券よりも割高になるため、1日の取引金額が大きい方にはおすすめできません。

毎日少額の取引しかしない方にはおすすめの証券会社といえるでしょう。

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信用取引に掛かる手数料をネット証券7社で比較

現物取引と同様に、信用取引にも1約定ごとの取引手数料と取引量に応じた取引手数料があります。信用取引とは、自己資金以上の金額を運用できるので少ない元手で大きいリターンを狙える取引です。

ただし、その分リスクも大きくなるので、生活資金に手を出さないよう注意して取引しましょう。以下では信用取引に掛かる手数料をネット証券7社で比較していきます。

信用取引の1約定ごとの手数料を比較

SBI証券
SBI証券
楽天証券
楽天証券
マネックス証券
マネックス証券
SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券
DMM株
DMM株
auカブコム証券
auカブコム証券
LINE証券
LINE証券
〜5万円99円99円99円0円88円99円0円
〜10万円99円99円99円0円88円99円0円
〜50万円198円198円198円0円88円198円0円
〜100万円385円385円385円0円88円385円0円

信用取引の1約定ごとに掛かる手数料は、SBIネオトレード証券が最安です。取引金額が大きくなっても、信用取引では手数料がかかりません。LINE証券も、SBIネオトレード証券と同様に手数料は無料です。

信用取引と現物取引では、手数料の仕組みや金額が異なる証券会社が多くなっています、信用取引を行う際は必ず手数料を確認しましょう。

信用取引の1日の取引量に応じた取引手数料を比較

SBI証券
楽天証券
マネックス証券
マネックス証券
SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券
DMM株
DMM株
auカブコム証券
LINE証券
LINE証券
〜50万円0円0円550円0円0円
〜100万円0円0円550円0円0円
〜200万円880円2,200円3,300円0円5,500円
〜500万円2,200円5,500円6,050円0円5,500円

SBIネオトレード証券は、信用取引に掛かる手数料が無料になります。そのためどちらのプランを選択しても手数料はかかりません。SBIネオトレード証券を利用しない場合は、SBI証券がお得になるでしょう。

マネックス証券では、信用取引と現物取引を合わせた金額が1日の取引量に該当します。そのため、どちらの取引も行いたいという方にはおすすめです。DMM株とLINE証券は、信用取引でも1日の取引量に応じた手数料プランは存在していません。

信用取引の手数料が安いネット証券おすすめ3選

信用取引は、自己資金以上の金額を投資できる取引のことで、リスクとリターンは現物取引よりも大きくなります。信用取引を行う場合も、「1約定ごと」「取引量に応じて」の2パターンで手数料がかかります。

現物取引以上のリスクを背負うわけなので、手数料をできるだけ安くしたいという方は多いでしょう。信用取引を行うのであれば、これから紹介するおすすめネット証券の中から証券口座の開設を推奨します。

1.SBIネオトレード証券【信用取引の手数料は無料】

SBIネオトレード証券
1約定ごとの手数料信用取引に掛かる手数料は無料
1日定額プランの手数料信用取引に掛かる手数料は無料
SBIネオトレード証券の特徴
  • 信用取引の1約定ごとに手数料は掛からない
  • 取引量に応じて掛かる手数料も無料

SBIネオトレード証券は、信用取引で手数料は掛かりません。一律プラン、おまとめプランのどちらにしていても手数料は無料です。取引回数や取引量がどれだけ増えても無料なので、非常にお得になっています。

他のネット証券であっても、信用取引に全く手数料がかからないところはありません。したがって信用取引においては、SBIネオトレード証券が頭ひとつ抜けているといえます。

少しでも手数料の安い証券会社で信用取引をしたいという方には、SBIネオトレード証券がおすすめです。

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2.SBI証券【スタンダードプラン・アクティブプランともに割安な手数料】

SBI証券
1約定ごとの手数料~5万円:99円
~10万円:99円
~50万円:198円
~100万円:385円
100万円超:385円~
1日定額プランの手数料~50万円:0円
~100万円:0円
~200万円:880円
~500万円:2,200円
SBI証券の特徴
  • スタンダードプランは無料を除けば最安クラス
  • アクティブプランもトップクラスの安さ
  • アクティブプランは200万円から100万円ごとに440円ずつ加算される

SBI証券の信用取引に掛かる手数料は、SBIネオトレード証券の次点で割安です。スタンダードプランは、取引金額が50万円を超えると一律385円になっています。一度に大きな金額を取引をする方におすすめといえるでしょう。

アクティブプランは、現物取引と信用取引で別になっています。現物取引と信用取引の両方を行いたい方は、2つのプラン分の手数料がかかってしまいます。そのため、両方の取引をアクティブプランで行いたいという方にはおすすめできません。

1日の取引が100万円未満の方は、アクティブプランでの運用をおすすめします。

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3.マネックス証券【取引毎手数料コースが安い】

マネックス証券
1約定ごとの手数料~5万円:55円
~10万円:99円
~50万円:180円
~100万円:350円
100万円超:350円~
1日定額プランの手数料~50万円:550円
~100万円:550円
~200万円:3,300円
~500万円:6,050円
マネックス証券の特徴
  • 取引毎手数料コースの手数料は安い
  • 1日定額手数料コースは、現物取引と信用取引の金額を合計したものが適用される
  • 取引毎手数料コースと一日定額手数料コースは月ごとに選べる

マネックス証券の手数料は、他のネット証券と同様に安くなっています。信頼度の高い大きな証券会社で、手数料を抑えて信用取引したいという方におすすめです。

また、1日定額手数料コースは、現物取引と信用取引の金額を合計したものが適用されます。例えば、1日に現物取引を150万円、信用取引を40万円した場合、取引金額は190万円です。したがって、手数料は3,300円になります。

同社のサービスは、現物取引と信用取引の両方で1日定額プランを使用したいという方におすすめです。

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まとめ

  • 1約定ごとに手数料が発生するプランと、1日の取引量に応じて手数料が決まるプランがある
  • 現物取引に掛かる手数料の最安は、SBIネオトレード証券とDMM株
  • 信用取引に掛かる手数料の最安は、どれだけ取引しても無料のSBIネオトレード証券

株の現物取引と信用取引には、1約定ごとに手数料が発生するプランと、1日の取引量に応じて手数料が決まるプランがあります。現物取引の1約定ごとのプランでは、SBIネオトレード証券とDMM株が最安です。1日の取引量に応じたプランでは、SBIネオトレード証券とSBI証券が最安クラスになっています。

信用取引においても、SBIネオトレード証券が最安です。取引量がどれだけ増えても手数料は掛かりません。現物取引、信用取引ともにできるだけ手数料を安くしたいという方には、SBIネオトレード証券がおすすめです

これからネット証券の口座開設をされる方は、この記事を見返しながら自分に合った会社を探してみてください。

 

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