ネット証券は店舗型の証券会社にくらべて、割安な手数料で投資できる証券会社です。しかし「投資を始めたいが、どこの証券会社がいいのかわからない」「おすすめの証券会社を知りたい」という方もいらっしゃるでしょう。
これらの疑問は、人気のネット証券を確認することで解決できます。本記事では株式投資におすすめのネット証券を10社紹介し、併せて選び方も解説していきます。証券口座を開設して投資を始めたいという方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
ネット証券を選ぶ際に注目したい3つのポイントを解説
ネット証券は、どの証券会社を選んでもいいというわけではありません。ネット証券を選ぶ際には3つのポイントを押さえて選ぶ必要があるのです。
ネット証券で口座を開設して投資を始めるのであれば、これから紹介していくポイントを参考にネット証券を選んでみてください。
投資したい金融商品を取り扱っているネット証券を選ぶ
金融商品の例 | 内容 |
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個別株(日本株・海外株など) | 企業の株式を1社ずつ購入するのが個別株です。個別株には、日本株・米国株・アセアン株などがあります。自分で1銘柄ずつ投資先を選ぶ必要があります。 |
投資信託 | 株式や債券の金融商品の詰め合わせパックのような商品です。1本の投資信託で、100以上の銘柄に投資できます。商品によっては1,000以上の銘柄に投資しているものもあります。 |
債券 | 債券は、国や企業がお金を投資家から借りるために発行するものです。満期日が決まっており、期限になると貸した金額+利子がもらえます。個別株や一部の投資信託と比較すると安全性が高いといわれている資産です。 |
投資できる商品は、株式や投資信託の株式投資だけではありません。債券・不動産投資信託(REIT)・金・プラチナなど投資商品は色々あります。
ただし、ネット証券によって、投資できる商品と投資できない商品は異なります。
「開設してから投資したい金融商品を扱っていないと気が付いた」ということがないよう、選ぶ際にどのような商品を取り扱っているのか確認しておきましょう。
NISA・積立NISA・iDeCoに対応しているネット証券を選ぶ
内容 | |
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NISA | NISAは、年間120円までの投資元本を5年間にわたって非課税で運用できる税制優遇制度です。 |
積立NISA | 積立NISAは、年間40万円までの投資元本を20年間にわたって非課税で運用できる税制優遇制度です。 |
iDeCo | iDeCoは、個人型確定拠出年金のことです。自分で資金を出して運用し、老後資金を蓄えられます。職業によって月々の積立上限額は異なりますが、NISAと同様で利益に対して税金がかからない税制優遇制度です。ただし、60歳までは引き出せないので注意しましょう。 |
ネット証券口座を選ぶ際のポイント2つ目は、「NISA・積立NISA・iDeCoに対応しているかどうか」です。日本には、NISAや積立NISA、iDeCoのような税制優遇制度があります。
本来、投資で出た利益に対しては20%の税金がかかりますが、これらの制度を活用すれば税金がかかりません。お得な制度なので、おすすめです。
ただし、税制優遇制度に対応しているかどうかは、ネット証券ごとに異なります。初めての投資を積立NISAから始めたいという方や、iDeCoで老後に備えたいという方は、開設前にこれらの制度に対応しているか確認しておきましょう。
ポイント還元があるネット証券を選ぶ
ネット証券口座を選ぶ際のポイント3つ目は、「ポイント還元を実施しているかどうか」です。ネット証券によっては、投資するとポイントが還元されます。
ネット証券によってTポイントやPontaポイント、楽天ポイントなど還元ポイントが違うので、使い勝手のいいポイントを還元しているところを選びましょう。
例えばSBI証券ではVポイント、楽天証券では楽天ポイントが貯まります。このように、ネット証券によって加算されるポイントは異なるのです。
また、ポイント還元の対象になっている取引やポイント還元率は、ネット証券ごとに異なります。自分の希望する取引でポイント還元があるかの確認も必須です。
投資を始めるのにおすすめな人気ネット証券10選
ネット証券口座を選ぶ際のポイントを3つ紹介してきましたが、これらのポイントを満たす証券会社はいくつもあります。そのため、どのネット証券を選べばいいかわからないという方も多いでしょう。
ネット証券を開設して投資を始める場合は、これから紹介していくおすすめネット証券を参考に、開設する証券口座を検討してみましょう。以下では投資を始めるのにおすすめなネット証券を10社紹介していきます。
1.GMOクリック証券【投資できる金融商品が豊富】
GMOクリック証券 | |
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口座開設数 | 49万口座(2022年7月時点) |
取引手数料 | 1日定額プラン(1約定ごと) ~5万円:50円 ~10万円:90円 ~50万円:260円 ~100万円:460円 100万円超:550円~おまとめプラン(1日の取引量に応じて) ~50万円:0円 ~100万円:0円 ~200万円:1,238円 ~500万円:2,191円 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:対応 FX:対応 金・プラチナ:非対応 債権:対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:非対応 |
iDeCoの対応 | 非対応 |
ポイント還元 | ー |
ポイント還元率 | ー |
ポイント投資 | 非対応 |
- 手数料が安い
- 積立NISAとiDeCo非対応
- FX口座開設+取引で最大30万円キャッシュバック
GMOクリック証券は、手数料が安いネット証券です。また、金やプラチナ以外には対応しており、投資対象も豊富です。
また、同社でFXの口座開設と取引を行なった場合、最大30万円分のキャッシュバックがあります。株式だけでなくFXの利用も検討している方は、GMOクリック証券の口座開設をおすすめします。しかし同社は、積立NISAとiDeCoには対応していません。NISAのみしか利用できないので注意しましょう。
- 安い手数料で取引したい人
- NISAで投資したい人
- FXも利用する人
- 積立NISAを利用したい人
- iDeCoで老後資金を準備したい人
- ポイント還元に期待している人
GMOクリック証券は、安い手数料で取引したい人、NISAで投資したい人におすすめです。また、FXの新規口座開設+取引で最大30万円のキャッシュバックがあります。
そのため、FXの利用も検討している方は口座開設をおすすめします。
一方、積立NISAやiDeCoを利用したい人、ポイント還元に期待している人は別のネット証券を選びましょう。
2.auカブコム証券【auユーザーは高いポイント還元率】
auカブコム証券 | |
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口座開設数 | 145万口座(2022年7月時点) |
取引手数料 | ワンショット手数料コース(1約定ごと) ~5万円:55円 ~10万円:99円 ~50万円:275円 ~100万円:535円 100万円超:535円~1日定額手数料コース(1日の取引量に応じて) ~50万円:0円 ~100万円:0円 ~200万円:2,200円 ~500万円:5,500円 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:対応 FX:対応 金・プラチナ:非対応 債権:対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 対応 |
ポイント還元 | Pontaポイント |
ポイント還元率 | auPayカード(au契約なし) 1.0% auPayカード(UQモバイル) 3.0% auPayカード(au回線) 5.0% |
ポイント投資 | 対応 |
- auユーザーは高い還元率
- Pontaポイントが貯まる
- 金・プラチナには対応していない
auカブコム証券は、auユーザーのポイント還元率が高いネット証券です。auユーザー以外が、auPayカードを併用すると、ポイント還元は1.0%になります。一方で、UQモバイル利用者が3.0%、au回線利用者は5.0%が還元されます。
また、同ネット証券で還元されるポイントは、Pontaポイントです。コンビニだけではなく、旅行サービスのじゃらんやホットペッパービューティー、ホットペッパーグルメなどでも使えます。
普段Pontaポイントを利用している人やauユーザーは口座開設を検討してみましょう。
- au回線・UQモバイルを利用している人
- auPayカードを作成している人
- ポイント投資したい人
- auユーザーではない人
- 金・プラチナに投資したい人
auカブコム証券は、au回線やUQモバイルを利用している人におすすめです。なぜなら、auユーザーはauPayカードの使用による投資信託積立で、還元率がアップするからです。
また、貯まったPontaポイントでポイント投資もできます。そのため、ポイント投資したい人にもおすすめです。
一方、auユーザーでなければ還元率はアップされません。さらに、金やプラチナは投資対象ではありません。そのため、auユーザーではない人や金やプラチナに投資したい人は、別のネット証券を選びましょう。
3.SBI証券【三井住友カードの利用でポイント還元】
SBI証券 | |
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口座開設数 | 840万口座(2022年3月時点) ※SBIグループの合計 |
取引手数料 | スタンダードプラン(1約定ごと) ~5万円:55円 ~10万円:99円 ~50万円:275円 ~100万円:535円 100万円超:640円~アクティブプラン(1日の取引量に応じて) ~50万円:0円 ~100万円:0円 ~200万円:1,238円 ~500万円:2,281円 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:対応 FX:対応 金・プラチナ:対応 債権:対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 対応 |
ポイント還元 | Vポイント(投資信託をクレジットカード積立) Tポイント、Pontaポイント、dポイント(国内株式の購入) |
ポイント還元率 | 0.5%(三井住友カード ナンバーレスで投資信託積立) 1.0%(三井住友カード ゴールド ナンバーレスで投資信託積立) 手数料の1.1%(国内株式の購入) |
ポイント投資 | 対応 |
- 幅広い金融商品に対応
- クレジットカードによる投資信託積立でポイント還元
- NISAとiDeCoの両方に対応
SBI証券は、国内株式・海外株式・投資信託の他に、FX・金・プラチナなどの商品にも対応しています。幅広い投資商品を取り扱っているのは魅力的でしょう。
また、三井住友カード ナンバーレスを利用したクレジットカード入金で投資信託の積立を行うと、ポイントが還元されます。通常カードは購入代金の0.5%、ゴールドカードでは購入代金の1.0%が還元されます。
さらに、SBI証券はNISAとiDeCoの両方に対応可能です。非課税で運用できる税制優遇制度を利用して、お得に投資したいという人は開設を検討してみましょう。
- 色々な金融商品に投資したい人
- 安い手数料で取引したい人
- 税制優遇制度を利用して投資したい人
- 三井住友カード ナンバーレスを作っていない人
- すでに別口座でNISAを初めている人
SBI証券は「色々な金融商品に投資したい」「安い手数料で取引したい」「税制優遇制度を利用して投資したい」という人におすすめです。SBI証券は、ネット証券を選ぶ際の3つのポイントをすべて満たしています。そのため、おすすめのネット証券の中でもトップクラスにおすすめです。
SBI証券で投資するなら、クレジットカード積立のポイント還元は利用したいところです。そのため、三井住友カード ナンバーレスを作成していない人はおすすめではありません。もし、SBI証券を利用したいのであれば、三井住友カード ナンバーレスを作成しておきましょう。
また、すでに別口座でNISAを開設している人にもおすすめできません。なぜなら、NISA口座は1人1口座しか作成できないからです。他の口座から移行することもできますが、手間と時間がかかります。そのため、どのネット証券でNISA口座を開設するのかは慎重に選びましょう。
4.楽天証券【楽天経済圏の人に最適】
楽天証券 | |
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口座開設数 | 800万口座(2022年6月時点) |
取引手数料 | 超割コース(1約定ごと) ~5万円:55円 ~10万円:99円 ~50万円:275円 ~100万円:535円 100万円超:640円~いちにち定額コース(1日の取引量に応じて) ~50万円:0円 ~100万円:0円 ~200万円:2,200円 ~500万円:5,500円 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:対応 FX:対応 金・プラチナ:対応 債権:対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 対応 |
ポイント還元 | 楽天ポイント |
ポイント還元率 | 楽天キャッシュ投資信託積立 1.0% 楽天カード投資信託積立(代行手数料0.4%未満) 0.2% 楽天カード投資信託積立(代行手数料0.4%以上) 1.0% 取引手数料の1.0% |
ポイント投資 | 対応 |
- 豊富な金融商品に投資可能
- 使い勝手のいい楽天ポイントが還元
- 貯まったポイントで投資可能
楽天証券は豊富な金融商品を取り扱っています。そのため、金融商品によって証券会社を使い分ける必要はありません。
また、楽天証券で還元されるポイントは、使い勝手のいい楽天ポイントです。買い物・旅行・通信費・光熱費などに使用できます。還元されたポイントはすぐに使えてお得に感じるでしょう。
さらに、クレジットカード決済や楽天市場で貯まったポイントを、投資に利用することも可能です。楽天経済圏でお金を使いつつ、溜まったポイントを投資に回すサイクルができるため、より効率良く投資できるでしょう。
- 税制優遇制度を利用したい人
- 楽天経済圏で生活している人
- ポイント投資をしたい人
- 楽天のサービスをあまり利用しない人
- 手数料の一番安いネット証券を利用したい人
楽天証券は、NISAやiDeCoに対応しています。そのため、税制優遇制度を利用してお得に投資したいという人におすすめです。
また、楽天経済圏で生活している人にもおすすめです。楽天経済圏とは、楽天銀行・楽天モバイル・楽天でんき・楽天トラベルなどのサービスを使って、楽天ポイントが貯まりやすい生活をおくることをいいます。楽天証券の利用でポイント還元率も高まるため、非常におすすめです。
一方、楽天のサービスを利用しない人にはおすすめできません。楽天証券の魅力であるポイント還元を有効に利用できないからです。
また、楽天証券の取引手数料は安いですが、ネット証券最安ではありません。そのため、できるだけ安い手数料で取引したいという方は、別のネット証券を選びましょう。
5.松井証券【100年以上の歴史を誇る】
松井証券 | |
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口座開設数 | 13万口座(2022年7月時点) |
取引手数料 | 1約定ごとの手数料 ~5万円:0円 ~10万円:0円 ~50万円:0円 ~100万円:1,100円 100万円超:1,100円~25歳以下は無料 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:対応 FX:対応 金・プラチナ:非対応 債権:非対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 対応 |
ポイント還元 | 松井証券ポイント(キャンペーン実施時のみ) |
ポイント還元率 | ー |
ポイント投資 | ー |
- 手数料が安い
- 25歳以下は手数料無料
- ポイント還元は行っていない
松井証券は、50万円までの取引手数料が無料です。そのため、1回の取引金額が50万円より小さい人は、お得に利用できます。さらに、25歳以下は手数料がかかりません。これから投資を始める25歳以下の世代は積極的な開設をおすすめします。
また、同社はNISAやiDeCoにも対応しています。そのため、税制優遇制度を利用してお得に投資できるでしょう。ただし、ポイント還元は行っていません。キャンペーン時のみポイント還元されるので、どのようなキャンペーンを実施しているか定期的にチェックしておきましょう。
- 歴史のある会社で投資したい人
- 25歳以下の人
- 安い手数料で取引したい人
- ポイント還元に期待している人
- 1日の取引量に応じた手数料プランがいい人
松井証券は、1約定ごとにかかる手数料が50万円まで無料になっています。また、25歳以下は手数料がかかりません。そのため、1回の取引が50万円を超えない人や25歳以下の人におすすめです。また、創業100年以上の歴史ある会社のため、より安心して利用できるのではないでしょうか。
一方、ポイント還元や1日の取引量に応じた手数料プランはありません。ポイントに期待している人や1回の約定金額が大きいという人は、他のネット証券をおすすめします。
6.マネックス証券【マネックスカードで1.1%の還元率】
マネックス証券 | |
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口座開設数 | 210万口座(2022年7月時点) |
取引手数料 | 取引毎手数料コース(1約定ごと) ~5万円:55円 ~10万円:99円 ~50万円:275円 ~100万円:535円 100万円超:535円~1日定額手数料コース(1日の取引量に応じて) ~50万円:550円 ~100万円:550円 ~200万円:3,300円 ~500万円:6,050円 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:対応 FX:対応 金・プラチナ:対応 債権:対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 対応 |
ポイント還元 | マネックスポイント |
ポイント還元率 | 1.1% |
ポイント投資 | 対応 |
- 様々な金融商品に対応している
- マネックスカードで1.1%の還元
- 他のネット証券よりも手数料が割高
マネックス証券は、今回紹介している全ての金融商品に対応しています。そのため、株式だけではなく他の金融商品に投資したいという人におすすめできるでしょう。また、マネックスカードを利用して、投資信託の積立を行うと、1.1%ポイントが還元されます。ポイント還元率の高さを重視している方におすすめの証券会社です。
ただし、マネックス証券の手数料は他のネット証券と比べるとやや割高です。アプリやツールの使用感を確認し、自分に合っていると感じた方は口座開設をおすすめします。
- マネックスカードを作成している人
- auユーザー以外でポイント還元率を重視している人
- 手数料をできるだけ安くしたい人
- マネックスカードを作成していない人
マネックス証券は、マネックスカードを作成している人におすすめです。一方で、マネックスカードを作成していない人にはおすすめできません。マネックス証券で投資したいのであれば、マネックスカードを作成しましょう。
マネックスカードを利用した積立投資の還元率は、他の証券会社と比較しても高水準です。そのため、高い還元率に期待している人は口座開設をおすすめします。
7.SBIネオトレード証券【信用取引手数料が無料】
SBIネオトレード証券 | |
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口座開設数 | 840万口座(2022年3月時点) ※SBIグループの合計 |
取引手数料 | 一律(つどつど)プラン(1約定ごと) ~5万円:50円 ~10万円:88円 ~50万円:198円 ~100万円:374円 100万円超:440円~おまとめプラン(1日の取引量に応じて) ~50万円:0円 ~100万円:0円 ~200万円:1,100円 ~500万円:2,130円 信用取引は手数料無料 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:非対応 投資信託:対応 FX:非対応 金・プラチナ:非対応 債権:非対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 非対応 |
ポイント還元 | なし |
ポイント還元率 | ー |
ポイント投資 | 非対応 |
- 手数料が安い
- 一般NISAにのみ対応している
- ポイント還元はない
SBIネオトレード証券は、SBIグループのネット証券です。SBI証券と違い、投資対象は日本株のみに絞られています。
SBIネオトレード証券の魅力は、手数料の安さです。現物取引の手数料は無料からでき、他社と比較して安くなっています。さらに、信用取引は全く手数料がかかりません。
ただし、SBIネオトレード証券は一般NISAのみ対応していて、積立NISAは非対応です。また、ポイント還元も非対応のため、国内株取引をお得に始めたい方のみ検討しましょう。
- できるだけ安い手数料で取引したい人
- 信用取引もしたい人
- 国内株以外にも投資したい人
- 積立NISAから投資を始めたい人
SBIネオトレード証券は、現物取引と信用取引ともに低廉な手数料で取引できます。そのため、できるだけ安い手数料で取引したい人におすすめです。
一方で、投資対象は国内株しかありません。また、積立NISAにも非対応です。そのため、国内株以外にも投資したい人や積立NISAから投資を始めたい人は、他のネット証券を選びましょう。
8.岡三オンライン証券【NISA・iDeCoに対応】
岡三オンライン証券 | |
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口座開設数 | 公式サイトに記載なし |
取引手数料 | ワンショット(1約定ごと) ~5万円:108円 ~10万円:108円 ~50万円:385円 ~100万円:660円 100万円超:1,100円~定額プラン(1日の取引量に応じて) ~50万円:0円 ~100万円:0円 ~200万円:1,430円 ~500万円:3,080円 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:対応 FX:対応 金・プラチナ:非対応 債権:非対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 対応 |
ポイント還元 | dポイント |
ポイント還元率 | ー |
ポイント投資 | 非対応 |
- NISA・iDeCoともに対応
- ポイント還元は非対応
- キャンペーン実施時のみdポイント対応
岡三オンライン証券は、NISA・積立NISA・iDeCoの全てに対応している証券会社です。FXも対応していますが、金やプラチナ、債券は非対応のため、注意しましょう。
また、岡三オンライン証券ではポイント還元を行っておりません。キャンペーンが実施されている時のみポイント還元を受けられます。ドコモと共同でキャンペーンを実施した際は、dポイントで還元されました。現在はキャンペーン期間ではありませんが、dポイントユーザーは注目しておくとよいでしょう。
- NISA制度を利用したい人
- iDeCoで老後資金を準備したい人
- 債券や金に投資したい人
- 手数料をできるだけ安くしたい人
岡三オンライン証券は、NISA・積立NISA・iDeCoの全てに対応しています。そのため、税制優遇制度を利用して投資したい人におすすめです。
一方、債券や金に投資したい人や、手数料をできるだけ安くしたい人にはおすすめできません。そのような人は、別のネット証券から選びましょう。
9.DMM株【米国株の取引手数料が無料】
DMM株 | |
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口座開設数 | 70万口座 (2019年1月時点) |
取引手数料 | 取引毎手数料コース ~5万円:55円 ~10万円:88円 ~50万円:198円 ~100万円:374円 100万円超:440円~米国株は手数料無料 |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:対応 投資信託:非対応 FX:非対応 金・プラチナ:非対応 債権:非対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:対応 積立NISA:非対応 |
iDeCoの対応 | 非対応 |
ポイント還元 | DMM株ポイント |
ポイント還元率 | 取引手数料の1.0% |
ポイント投資 | 非対応 |
- 投資対象は株式のみ
- DMM株ポイントが貯まる
- 貯まったポイントは現金に交換できる
DMM株は、株式に特化したネット証券です。手数料は1約定ごとのみの設定になっていますが、安価に取引できます。さらに、米国株の取引には手数料がかかりません。
また、取引手数料の1.0%がDMM株ポイントとして還元されます。還元されたDMM株ポイントは、1ポイント=1円に交換可能です。取引に利用してもいいですし、出金して生活費にしてもかまいません。株式に特化して口座開設したい方や、現金に交換できるポイントが欲しい方におすすめします。
- 投資対象を株式のみに絞りたい人
- 米国株の取引をしたい人
- ポイントを現金化したい人
- 色々な金融商品に投資したい人
- 積立NISA制度を利用したい人
DMM株は、投資対象を株式に絞りたい人におすすめします。なぜなら、DMM株は株式のみしか取り扱っておらず、他に目移りする商品がないからです。また、米国株の取引手数料は完全無料になっています。そのため、米国株の取引をしたい人にもおすすめです。
一方、DMM株は積立NISAには対応していません。そのため、積立NISA制度を利用して投資を始めたい人や株式以外の商品に投資したい人は別のネット証券を選びましょう。
10.LINE証券【LINEポイントで投資可能】
LINE証券 | |
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口座開設数 | 100万口座 (2021年11月時点) |
取引手数料 | 1約定ごとにかかる手数料 ~5万円:55円 ~10万円:99円 ~50万円:275円 ~100万円:535円 100万円超:535円~ |
金融商品の取り扱い | 日本株:対応 外国株:非対応 投資信託:対応 FX:非対応 金・プラチナ:非対応 債権:非対応 |
NISA/積立NISAの対応 | NISA:非対応 積立NISA:対応 |
iDeCoの対応 | 対応 |
ポイント還元 | LINEポイント(キャンペーン実施時のみ) |
ポイント還元率 | ー |
ポイント投資 | 対応 |
- 1約定ごとの手数料しかない
- 積立NISAとiDeCoに対応している
- ポイント投資ができる
LINE証券は、1約定の手数料プランのみになっていますが、低廉な手数料で取引できます。また、積立NISAやiDeCoに対応しています。そのため、税制優遇制度を利用してお得に資産形成を進められます。
LINE証券では、貯まっているLINEポイントを利用したポイント投資が可能です。普段から連絡ツールとして活用している方が多いLINEと資産運用をまとめられるため、便利に感じた方は口座開設してみましょう。
- ポイ活でLINEポイントを貯めている人
- 積立NISAやiDeCoで老後に備えたい人
- 連絡ツールと資産運用をまとめたい人
- NISAを利用したい人
- 1日の取引量に応じた手数料プランがいい人
LINE証券は、ポイ活でLINEポイントを貯めている人におすすめです。なぜなら、LINEポイントで投資ができるからです。また、積立NISAで投資を始めたい人やiDeCoで老後に備えたい人にもおすすめです。
さらに、普段連絡をLINEでしている人は、連絡ツールと資産運用をまとめられます。互換性が高いツールになっているため、よりスムーズに取引したい方は口座開設してみてください。
一方で、NISAを利用したい人にはおすすめできません。その他に、1日の取引量に応じた手数料プランがいい人も、別のネット証券を選んだ方がよいでしょう。
迷ったら「SBI証券」がおすすめ
- 口座を開設している人が多い
- NISA・積立NISA・iDeCoの全てに対応している
- クレジットカードで投資信託の積立購入を行うとポイント還元
どのネット証券を開設するか迷ったら、SBI証券がおすすめです。なぜなら同社は、口座開設数840万を突破した人気のネット証券会社だからです。そのため、トラブルやわからないことがあればネットや周囲の方に相談できるでしょう。
また、同社は株式以外に債券や金などにも投資可能です。SBI証券を開設していれば、大半の金融商品に投資できます。さらに、NISA・積立NISA・iDeCoの税制優遇制度にも対応しているため、お得に資産形成を進めたい投資初心者の人でも利用しやすいのです。
SBI証券は、高いポイント還元率も魅力のひとつです。三井住友カードナンバーレスを利用して積立設定をすると、0.5%が還元されます。ゴールドカードの還元率は、1.0%です。SBI証券で積立NISAなどを利用して投資信託を積立購入する場合は、三井住友カードナンバーレースを作成しておきましょう。
株式投資を始めるまでの流れを3ステップで解説
ネット証券で株式投資を始めようと検討している人の中には「そもそもの手順がわからない」という人もいらっしゃるでしょう。そこで以下では、株式投資を始めるまでのステップを3つに分けて紹介します。
株式投資を始めるまでの流れは、「開設申し込みをする」「ネット証券に入金する」「金融商品を選んで購入する」の3ステップです。株式投資を始める場合は、今から紹介する流れを参考に商品を購入してみてください。
1.ネット証券口座の開設申し込みをする
最初にネット証券口座の開設申し込みをしましょう。これまでの紹介を参考に、自分の投資スタイルにあった証券会社を選びます。ネット証券を選ぶときに悩んだら汎用性の高いSBI証券に登録することをおすすめします。
開設にはマイナンバーカードが必要です。事前に準備しておくとスムーズに申し込めます。マイナンバーカードを発行していない場合は、通知カードと運転免許証で代用可能です。もし、運転免許証もない場合は各ネット証券によって対応が異なるので、どんな書類で代用できるのか確認しておきましょう。
2.ネット証券に入金する
口座開設が完了したら入金します。基本的に投資は事前入金制です。手元の資金を入金しなければ投資を始められないため、あらかじめ用意しておきましょう。
また、入金方法によってポイント還元が適用されたり、入金手数料が無料だったりします。あらかじめ自分のクレジットカードは積立投資によるポイント還元の対象なのか、開設している銀行口座からの入金手数料は無料なのか、あらかじめ確認しておきましょう。
投資は生活に必要な金額を除いた余剰資金で行うことをおすすめします。なぜなら、投資は損失がでる可能性があるからです。暴落相場に備えて、生活資金は確保しておきましょう。
3.金融商品(銘柄)を選んで購入する
入金が完了したら、金融商品を選んで購入しましょう。NISA・積立NISA・iDeCoを利用する場合は、毎月の積立設定をします。
どの制度も必ず年間上限額まで投資する必要はありません。生活が苦しくならないよう、余裕のある金額に設定するのをおすすめします。途中で積立金額の変更も可能です。
まとめ
- 投資したい金融商品を取り扱っているネット証券を選ぶ
- ポイント還元があるネット証券がおすすめ
- NISA・積立NISA・iDeCoに対応しているネット証券はお得
- 迷ったらSBI証券がおすすめ
この記事ではネット証券のおすすめを10社に厳選して紹介していきました。まとめのポイントは上記4つに絞られます。
ネット証券を選ぶ際のポイントは、「投資したい金融商品を取り扱っている」「ポイント還元がある」「NISA・積立NISA・iDeCoに対応している」の3つです。ネット証券を選ぶ際は、3つの基準を参考に選んでみてください
もし、ネット証券が多すぎてどこを選べばいいかわからなければ、SBI証券がおすすめです。三井住友カードを利用して、お得に積立NISAを始めてみましょう。
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ネット証券会社の中でも大手として知られているSBI証券。これから投資を始める方でどの証券会社がいいのか、どの口座開設をすべきか迷っている人も多いかと思います。証券会社を選ぶ際は、「手数料(為替手数料や取引手数料)」「銀行連携」「ポイ[…]
米国株とは、アメリカで活躍している企業の株式のことです。しかし「米国株の選び方がわからない」「米国株のおすすめ銘柄を知りたい」と思う方もいるでしょう。問題は、記事内で紹介している選ぶポイントやおすすめの銘柄を確認することで解決できます。[…]
SBI証券の積立投資は、クレジットカードで行えばポイントが付与されるため非常にお得です。ですが、どんなクレジットカードを使えばいいのかわからない方も多いかと思います。実は、SBI証券の積立には三井住友カードが使えますよ![…]
ネット証券は、割安な手数料で資産運用できる証券会社です。しかし「取引手数料が安い証券会社はどこなのだろう」「ネット証券の手数料が安いと聞いたが本当なのだろうか」と疑問を持っている方もいらっしゃるでしょう。これらの問題は、記事内で紹介[…]