エヌエヌ生命のエマージェンシー プラス(無解約返戻金型災害・重度疾病定期保険)を解説。合理的な掛け捨て保険を探しているならオススメ!
公開日 2021年11月12日 更新日 2021年11月13日
日本の企業は約99%が中小企業ですが、そんな「日本経済を動かす力である中小企業とその経営者」を守るための保険に特化した保険会社のひとつが、エヌエヌ生命です。
経営者のライフステージや、企業のライフサイクルに応じた様々な法人保険をラインナップして、中小企業に特化して30年以上の実績があるエヌエヌ生命ですが、2021年10月2日より、「エマージェンシー プラス(無解約返戻金型災害・重度疾病定期保険)」に特定疾病保険料払込免除特則を付加した新商品を発売しました。
「エマージェンシー プラス」といえば、2017年12月の発売以来、業界屈指の保険料の安さ、加入しやすさなどで保険のプロの中では有名な商品です。
個人的にも掛け捨て保険のなかでは、特に何らかの基礎疾患や病歴をお持ちの方であれば、オススメする商品のひとつなのですが、今回その商品に、新たに保険料免除の特則が追加されたということです。
どのような内容になっているのでしょうか。今回は、エヌエヌ生命のエマージェンシープラスについて解説していきます。
(注:エマージェンシープラスシリーズには、解約返戻金有型のエマージェンシープラス エル、エルツーがありますが、今回は解約返戻金無型のエマージェンシープラスに限定します)
まずこちら↓、エヌエヌ生命の2021年10月付けパンフレットです。
<エヌエヌ生命公式ホームページ パンフレット> https://www.nnlife.co.jp/library/pdf/products/features/Z032_saigaijyuudoshippei_202110.pdf
【契約概要】
商品名:無解約返戻金型災害・重度疾病定期保険
契約可能な年齢:15歳〜80歳
保険期間/保険料払込期間:
年満了 5年~34年満了
歳満了 55歳/60歳/65歳/70歳/75歳/80歳/85歳/90歳
死亡保険金:500万円〜5000万円
重度疾病保障保険金:1000万円~1億円
災害死亡保険金 :1000万円~1億円
保障内容については、パンフレットに以下のように説明されています。
<エヌエヌ生命>エマージェンシープラスの特徴
被保険者:50歳男性、65歳までの保険期間/支払期間、基本保険金額1億円、保険料年払いの共通条件で、同種の他社商品と比較してみましょう。
1.同種の他社保険に比べて、保険料が安い!
比較してみると、まず一目でわかるのが保険料の安さです。
条件が全く同じではありませんので単純比較は出来ないところはありますが、
競合他社Aは639,200円、競合他社Bは537,212円に対し、エヌエヌ生命のエマージェンシープラスが327,800円ですから、保険料の安さが際立っていますね。
この安さの秘密には、保障の範囲が関係しています。
エヌエヌ生命のエマージェンシープラスは、上述の図にもあるとおり「不慮の事故や感染症で亡くなった場合」や「急性心筋梗塞や脳卒中により亡くなった場合」には最大1億円が支払われますが、該当しないと保険金額は、1億円×50%、×25%となる場合もあります。
簡単に言えば、急死・突然死の場合は1億円、そうでない場合には5千万円または2500万円ということです。若い方であれば、急死・突然死のケースが多いでしょうから合理的な設計になっているとも言えます。
2.3項目の告知のみで申し込み可能
次に、保険申し込み時の健康状態の診査についてです。こちらもパンフレットから引用します。
基本保険金額1億円(普通死亡保険金5000万円)の定期保険にもなると、一般的には医師の診断を受けるか、健康診断書の提出が必要です。
そうすると、持病を持っている方や入院歴・手術歴がある方、BMIや血圧などの数値が高めな方は、最悪の場合には「謝絶や延期(今回は保険加入できません)」となってしまいます。
しかしエマージェンシープラスは上記の3つの告知項目に該当しなければ、医師の診査不要で、「告知書の提出のみ」で申込みできるのです。
3.がんに罹患した場合、急性心筋梗塞・脳卒中で手術を受けた場合に保険料払い込みが免除になる特則を付けられる
こちら↓が、2021年10月から新たに付けられるようになった『特定疾病保険料払込免除特則』です。
保険料払い込み免除の特則以外では、
・急性心筋梗塞や脳卒中で手術を受けた時などに保険金が払われる特約
・病気やけがで障害状態になったときに保険金が払われる特約
を付加することもできるようになっています。
まとめ
ここまでご覧頂いたように、エマージェンシープラスは、保険料が安く、加入しやすくて、特則・特約を付加すれば保障も充実させられるのが大きな特徴です。
一定期間、掛け捨てで必要な保障のみ確保したいという方には、ぴったりの保険です。特に、3項目の告知だけで申し込み可能な保険というのは他にあまりありません。
「自分の病歴が気になるけど、保険に入りたい」という方だと最有力な選択肢のひとつになると思います。
今回ご紹介したのは、解約返戻金の無いタイプですが、解約返戻金の有るタイプ(エマージェンシープラス エル、エルツー)もあります。
掛け捨て保険が嫌という方は、そちらを検討されてもいいかもしれませんね。
最低限の保障だけを格安で確保したい方には、とても合理的ないい選択肢だと思います。
ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
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