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「コロナまん延中だから、レジャーや会食控えて」に科学的根拠はあるか?

生活、健康、文化
「コロナまん延中だから、レジャーや会食控えて」に科学的根拠はあるか?

公開日 2021年8月27日 更新日 2022年3月13日

全国の観光・レジャー業界で、今年も新型コロナウイルスによる影響が続いています。

わたし自身はというと「過剰な自粛は精神衛生上、身体によくない」「経済にも悪影響しか与えない」と考えておりますので、夏休みは例年どおり実家に里帰りしましたし、常識の範囲内で観光・レジャーを楽しんでいます。

しかし連日のコロナの蔓延・その勢いはとどまらず、休暇中にも外出に抵抗を感じる方が多いようです。

2020年とは異なり民間であればほとんどの観光・レジャー施設が感染防止を徹底して営業しているようですが、「周りの目が気になる」「もし外出先で感染してしまったら」など、複雑な想いを抱えている方が多いと思います。

とはいえ、去年の夏と比べると全く異なるのが、ワクチン接種が進んでいることです。「ワクチンの効果の最新知見は?」について、こちらの記事から一部抜粋します。

これまで、ワクチンを接種した人は、新型コロナウイルスの「発症」と「重症化」を予防することはできるが、ウイルスへの「感染そのもの」を予防することができるか、そして、それによって、接種した人から「他人への感染」をどの程度予防できるかは、明確でないとされてきましたが、4月15日に公表されたイスラエルの研究結果では、いずれも高い効果があることが示されています。

イスラエルで、①ワクチン接種済みの人と②ワクチン未接種の人、各約60万人(合計約120万人)を比較して、ファイザーワクチンの有効性を検証した結果は、以下のようになっています。

(ⅰ)感染を防ぐ効果:46%(1回接種後)、92%(2回接種後)
(ⅱ)発症を防ぐ効果:57%(同)、94%(同)
(ⅲ)入院を防ぐ効果:74%(同)、87%(同)
(ⅳ)重症化を防ぐ効果:62%(同)、92%(同)

ワクチンを接種することによって、自分の感染、発症、重症化のリスクをいずれも減らすことができ、そして、周囲の人に感染させるリスクも減らすことができることになります。

日本人は怖がり方を間違っている?

今朝たまたま流れていたTVニュースで印象的だったのが、アメリカからの映像です。ワシントンとラスベガスからの中継でしたが、いずれもコロナ禍以前と変わらぬ人出だということでした。

行き交う人々がインタビューされていましたが、「自由な生活を取り戻すためにワクチンを接種したんだ」「どれだけ気にしても感染は完全には防げない」「撲滅できない以上は過度な自粛はやめるべきだ」というような意見が多いようでした。

参考記事:ラスベガス再び輝き、苦境脱しカジノ売り上げ最高…「ここには全てがある」

外に出る人が少ないままであれば、当然ながら経済は低迷したままです。コロナに免疫を持った人たちが外に出て活動するようになれば、経済は上向きます。自明な話です。

日本では「自粛警察」という言葉で過度な自粛を他人に強要する方々の存在が広く知れ渡ることになりましたが、行政からのメッセージやマスコミ報道を含めて、人々に対して過剰に「コロナを恐れる」ように仕向けさせられているような気がします。

2021年8月末現在、全国的に第五波が猛威を振るっているといわれていますが、必要以上に自粛しなくていいようワクチン接種が進められているはずなのに、「外出は自粛して!」「レジャーも会食も控えて!」「なるべく在宅していて!」といった雰囲気は2020年初頭から何か変わったでしょうか?

これだけ長く自粛生活を余儀なくされているのですから、そろそろ統計的にどの程度自粛が効果あるのか統計的な根拠を示してもらえればいいのにと思います。

それがないままであれば、「私たちは出かけて良いのか、控えるべきか」と、まだまだ悩ましい日々が続くのかもしれません。

ご参考になれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。