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マジメな人ほど誤解だらけ 野口悠紀雄式「人生最高の学習効率」を手に入れる方法

その他、雑感
マジメな人ほど誤解だらけ 野口悠紀雄式「人生最高の学習効率」を手に入れる方法

公開日 2022年2月15日 更新日 2022年2月20日

プレジデント2022.2.18号では、『達人ワザ×脳科学―もっと、ラクに覚えよう 「忘れない勉強法」大全』というタイトルで、著名な経営者をはじめ識者による効率的な学習方法、「忘れない勉強法」の特集が組まれていました。

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ニトリホールディングス社長の似鳥昭雄氏×ファーストリテイリング会長兼社長の柳井正氏の初対談をはじめ読み応えのあるトピック揃いですが、

個人的には野口悠紀雄氏の「人生最高の学習効率」を手に入れる方法という記事を非常に興味深く読みました。

詳細は購読して頂ければと思いますが、以下概要をご紹介します。

【記事概要】

  • 年齢がある程度いった人にとって、貴重な時間を無駄にする勉強法はもったいない。若い時以上に合理的に、効率的に学ぶべきだ。
  • 例えば「人生100年時代はシニアになっても働かなければいけない。コンピュータに仕事を奪われないように能力を高めよう」と、『必要性』から勉強を始める人がいる。
  • この考え方は、コンピュータを敵ととらえて、勉強を敵から自分を防御するための手段に位置付けている。
  • しかし実際には逆で、自分の記憶力や視力の衰えを補佐してくれたり、文字入力に音声入力を活用出来たりと、デジタル技術は心強い味方である。
  • 必要に迫られて仕方なくやるのではなく、それを利用して人生を豊かにする。そう考えられるようになれば、楽しんで学べるようになるはずだ。
  • 加齢による身体能力の衰えはデジタル技術でカバーできるが、年を取ってから勉強の妨げになるのは、記憶力などよりも「好奇心の低下」である。
  • 興味と知識は密接に繋がっている。興味を失うと勉強しなくなり、勉強せずに知識が古くなったり忘れたりすると、さらに興味が失われていく。この悪循環こそが勉強の最大の敵となる。
  • 人には本来、勉強して知識を得ると、それによって興味を引き立てられて、さらにまた学びたくなる習性がある。この好循環を引き起こすには、「1日1語の検索を習慣づける」のがちょうどよい方法だ。

この記事を読んでいて、全く別の話ですが、シニア経営者のデジタル技術活用法を思い出しました。

それは、正月明けに見たテレビ番組「がっちりマンデー!」に出演されていた、家具のニトリ会長兼CEO 似鳥昭雄氏のスマートフォン活用術です。

【参考記事】

ニトリ会長は、新聞を読んで気になったり、興味が沸いたワードはすぐにスマホの音声認識で調べて情報収集を行なうそうです。番組内で、彼はスマホの音声検索こそが最高の先生だと語っています。

ご自身一世代で売上7000億円以上の大企業を築き上げた似鳥会長ですが、実はその昔は、小学4年生になっても自分の名前を漢字で書けなかったそうです。

営業も接客も整理整頓も全部苦手。3年ほど前に、実は発達障害児だったと分かったといいますが、それすら強みだと「発達障害のお陰で私は成功できた!」と、ご自身の半生について語っています。

【参考記事】

最近では地方ロードサイド型の店舗から、都市型店舗やネット通販事業にも進出しているニトリですが、「どこよりも早く、新しい動きを取り入れるニトリのやり方」には、誰もがマネできるヒントがあったのです。

それがすなわち、似鳥会長が「がっちりマンデー!」で語られたスマホ音声入力を使った「気になるワード、1日1語の検索」だと思います。

新聞やスマホのネットニュースを開けば、気になりながらも意味をきちんと把握できていない単語にいくらでも出くわします。特にアルファベットの略語やカタカナ・ビジネス用語は漢字と違って意味を想像しにくいものが多くあります。

そういったものを拾って検索すると、周辺用語にも気になる単語がいろいろでてきます。調べて意味を理解し始めると、好奇心が刺激されてもう一段深いところまで調べたくなったり、説明を読んでいる途中に閃きが沸いて、全く違う切り口から検索したくなる新語が思いつくかもしれません。

そのように知識と興味が巡回していくのが理想的な状態でしょう。あとはインプットだけではなく、家族や知り合い・友人に話してみたり、日記やブログにアウトプットしてみたりすることで、記憶の定着化や興味の進化・深化にも役に立ちます。

誰もが時間の制約から逃れることはできませんが、今や昔では考えられないほど便利なデジタル技術が、学習効率を猛烈にあげてくれます。さまざまなジャンルに幅広く好奇心を持って、その中から自分の興味のあることを追求したいものですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。