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【お勧め書籍】 無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ

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【お勧め書籍】 無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ

公開日 2022年6月7日 更新日 2022年7月20日

身近に迫る「日本が侵略される危機」

ロシアによるウクライナ侵攻、北朝鮮のミサイル発射実験、中国による香港・ウイグル・チベットへの弾圧、そしてこれから懸念される台湾有事・・・。

日本国内に住む私たち日本人も、武力による近い将来の危険を感じざるを得ないような出来事が次から次へと起こっています。

2022年5月30日付の日経新聞の記事では、

日本経済新聞社の27~29日の世論調査で、中国による台湾有事に日本がどう備えるべきかを聞いた。

「今の法律の範囲で可能な備えをすべきだ」(50%)と「法改正も含めて対応力を高めるべきだ」(41%)の合計は9割を超えた。「備える必要はない」は4%にとどまった。

 

と報じられました。

法改正の賛否はともあれ、実に調査に協力した9割以上の人が「台湾有事に備えるべき」と回答したという結果です。一昔前では考えられなかったことですよね。

日本国内のマスコミであまりハッキリ報じられませんが、中国が台湾統一を目標に掲げているのは周知の事実です。米軍内においては、習近平国家主席の任期である2027年までに、台湾に軍事侵攻する可能性に言及した分析があるほどです。

率直に言って、今ほど「日本の安全保障が本当にヤバイかも」と危機感を感じたことは過去なかったように思います。

それなのに、政治家もマスコミもどこか他人事で、日本だけは今の平和な生活がずっと維持できるかのような、「わざと無視」「都合の悪いことは見ないふり」を仕向けているように感じられてなりません。

すぐそばに危機が迫っているのに、現実感を感じられない日本人。

そんな私たちに、ドイツ居住歴40年以上の著者が痛烈に「海外から見た日本のヤバさ」を教えてくれるのが、「無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ」(川口マーン惠美氏著)です。

この本は、こんな刺激的な書き出しで始まります。

想像してみて下さい。どこかの軍の基地にある無機質な部屋を。

ずらりと並んだモニター が鈍い光を放ち、その前に座った軍人たちが、中央に出ている十字の照準を静かに眺めている……。

これはフィクションではなく、現実の話です。

アフガニスタンやイランで展開されているドローン攻撃は、地球の裏側から、通信衛星によって操作されています。

彼らが遠いところでボタンを押すことによって、ミサイルをも発射できます。

おそらく中国軍も北朝鮮軍も、すでに長らく、こうして仮想敵国「日本」の然るべき場所に攻撃の照準を定めているでしょう。

そして、もちろんそのミサイルには核弾頭も搭載できる。

なのに、私たちはその照準の真ん中で、何も気にせず、ごく普通に生活しているのです。

 

本書では、

  • 「人間は大抵のことに慣れてしまうが、特に日本人はそれが得意過ぎて、ミサイル飛来も、領土喪失も、土地の買い占めも、企業の買収も、多くの日本人には喫緊の問題と考えられない」
  • 「これ以上問題を放置すれば、気が付いた時には日本は平和裏に中国の支配下になっていて、独立国家で居られなくなっているのではないか」

と、これ以上ない強い言葉で警鐘を鳴らしています。

本書で語られている内容はどれも、かなり衝撃的なものばかりです。

本書籍の中で、特に印象深かったトピックをいくつかご紹介します。

国防意識と危機感が欠如した日本人

・有事の際は「米国が守ってくれるのを祈る」のが唯一の国防対策にも掛かわらず、丸腰で「日本国憲法9条を守れ・戦争反対」と叫ぶという日本人の矛盾。

・日本は、中国にも北朝鮮にも銃口を突き付けられていることに慣れてしまっている。

・問題は、「今が安全ではない(危機感は自覚している)」にも関わらず、自ら防衛しなければ他国にやられると全く考えないことだ。

「日本の国土、売ります」でいいのか?

・日本では外国人による不動産の購入が制限されていない。どれくらいの国土が外国人に買われているか?の正確なデータが無いが、すでに北海道全土に匹敵するほどの広大な面積が外国人(主に中国人)のものになっていると考えられる。

・「長い時間を掛けて日本を征服する」という国家100年の計に従って動いている(日本の主に過疎地域の国土を大量に買っている)人たちがいる。それは、いずれ日本のあちこちに中国の治外法権が出来るということだ。

・中国では、2010年7月に国防動員法という法律ができた。これは中国共産党が有事と判断した際に、民間資源をすべて政府の管理下に置くことが出来るもの。この法律で動員命令が出されると国内外の中国人は強制的に国防義務を負う。

→つまり有事の際には、日本に滞在する中国人も中国軍に動員され、日本にいながら破壊活動や軍事活動を展開する要員になるということだ。

・「日本侵略?まさか?!」と思っていても、現実的にチベットもウイグルも香港も中国共産党の思いのままになりつつある。日本人が気づいていないだけで、もはや日本侵略計画は「終盤段階」である。

・日本の離島を含む辺境地域は、長く過疎化・無人化という大問題があった。今はそれが外国化/中国化に代わっている。二束三文の土地を大金で買ってくれるので、土地保有者は中国を歓迎しており、だからこそ全国的に親中政治家が当選している。

→個別のケースでは合理的な選択かもしれないが、長期的・国家的には国益を大きく損なうのは明らか。資本主義のもとで合法的に日本の国土が中国に売られていて、売ったが最後で二度と戻ってこない。安全保障上の大問題。

奪われる寸前の尖閣諸島

日本政府が日本人の上陸すら禁じているような中国にほど近い辺境の無人島を、なぜアメリカ人がわざわざ危険を冒して守ってくれると思うのか?いざとなったら、自分の領土は自分で守れと言うに決まっている。日本人の思考は絶対におかしい。

・早晩、中国軍が尖閣諸島に上陸して実効支配されてしまえば、既成事実となり手遅れ。竹島・北方領土と同じようになるだろう。尖閣諸島は既に国有地なので買われることは無いが、強奪されることは大いに有り得る。力で対抗するしかない。

・「尖閣諸島は国連で認められた我が国固有の領土」「武力による併合・強奪は国際社会が認めない」といったところで、かの国にとっては寝言にしか聞こえないだろう。

・香港での武力弾圧に対して誰も何もしなかった事実から、国際社会も国連も、中国の武力行使に対して「全くあてにならない」と分かる。

「移民」と「難民」

・日本政府に、移民を単なる労働力としてだけでなく「日本国民」として丸ごと引き受ける覚悟があるか?「多文化共生」は、国家という概念が少しずつ薄められていく。安易な移民政策は、国家消滅の一番の近道になる。

・日本の治安を乱し、弱体化させようと思えば、難民を大量に日本に送ればよい。事実として日本ではいま、どこ出身の外国人がどこに何人住んでいるか、分からない状態になりつつある。

エネルギー安全保障問題

・再生可能エネルギーは安定性が無く、主力電源には絶対になれない。

「節電へのお願い」「要らない電気は消しましょう」・・・現状、日本の電力供給には余剰が殆ど無く、このさき増える見込みもないという現状がいかに危険極まりない状態なのか、まったく国民に伝えられていない。

・2050年のカーボンニュートラルは本当に実現できるのか?そしてこの取り組みによって本当に得するのはだれか?それは、間違っても日本ではない。

・今や太陽光発電パネルも、原子力発電所建設も、EVも中国が世界一。カーボンニュートラルは進めれば進めるほど、あらゆるものがメイドインチャイナになる構造になっている

・電力自由化で、上海電力が日本に進出。なぜか?日本のエネルギーインフラを、中国が資本力で掌握するためである。他国にエネルギー安全保障の生殺与奪を握られるほど恐ろしいことは無い。

エネルギー問題が日本の地政学上の致命的弱点である事情は、戦前から何も変わっていない。日本経済の健全な成長を考えるなら、政府はまず原子力発電の早期再稼働・増設・リプレースを行い、安価な電力の安全供給を第一に考えるべき。

・日本にはEUに属するドイツと違い、電力を融通しあえる隣国関係もなければ、風車を何万本も立てられる平地や遠浅の海もない。自力で解決できない問題という意味で、エネルギー安全保障問題はドイツより遥かに深刻だ。

 

まとめ

「日本が真の意味で独立国といえるためには、これから何をすべきか?」を考えさせられる書籍でした。

いま生きている日本人に他国からの侵略や戦争を経験した人は殆どいませんし、そのせいか良くも悪くもお人好しで、あらゆる面で自己防衛本能が低いのだと思います。

かの有名な「孫氏の兵法」には、「智将は務めて敵に食(は)む」という戦略があるそうです。これは、中国の戦法で「自軍の労力をいかに少なく敵の資源を有効に使って勝利するか」という視点を指しているといいます。

つまり、日本人が全く意識していないところで・・・、直接的な軍事活動とは全く無関係の、経済・領土・エネルギー・医療・労働力・資源など様々な分野で静かに、今この瞬間も日本の富は掠め取られているということです。

そしていつしか中国の協力なしでは成り立たない国に、というより、数十年後には新しい一つの省になっているかもしれません。その結果は、すべて私たち日本人が自ら無戦略・無自覚・無責任に行なってきた様々な選択の当然の帰結として、起こるのです。

果たして日本はこの先の未来、どうなっていくのでしょうか?気づかないうちに侵略され、失われていく日本。もう手遅れかもしれませんが、まだ間に合うと信じたい。

テレビや新聞の誰かが作るお花畑ストーリーだけ聞いていたら、絶対に気づけないことが随所に書かれている、非常に刺激的な書籍です。日常の報道に違和感を感じている人に、ぜひ読んで覚醒していただきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。