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【東京 法人保険 最新ニュース】日銀が「国債無制限買い取り」に踏み込む理由、どうしても金利上昇を防ぎたい事情とは

法人保険

【ニュース概要】

日銀は国債の利回りをあらかじめ指定し、限度を設けずに購入する「指し値オペ」を発動した。

これは世界的に見ても異例の手段だが、日銀はなぜこのタイミングで指し値オペに踏み切ったのだろうか。

また指し値オペの発動によって日本経済にはどのような影響が及ぶのだろうか。

国債価格と利回りの関係

日銀は2022年2月14日、10年物国債を対象に0.25%の利回りで無制限に買い取る、指し値オペを実施した。価格を指定して国債を購入するという措置は、主要国の中央銀行では日銀だけが実施しているものであり、今回の発動は3年ぶりのことである。

債券の利回りと価格は互いに逆の関係になっている。債券の表面利率は発行時に設定されるので、途中で変動することはない。このため、債券の最終的な利回りは、その債券をいくらで買うのかで決まってくる。より安く買えば最終的な利回りが上がり、高く買えば、利回りが低下する。つまり利回りが高くなったということは債券価格が安くなったことを意味し、利回りが低くなったということは債券価格が上昇したことを意味する。

今回、日銀が国債を一定の利回りで買い取るのは、国債の価格下落(つまり利回りの上昇)を防ぐためである。何もせず市場に任せてしまうと、国債の価格が下がる(利回りが上昇する)可能性が高まっており、日銀が高値で買うことを保証することで、価格を一定水準に保つことが目的である。

国債価格に下落圧力がかかっているのは、全世界的なインフレによって各国の金利が上昇していることが原因である。金利が上がるということは、国債の価格が下がることを意味しており、日本国債だけが例外というわけにはいかない。当然、日本の国債市場でも売り圧力が高まっており、日銀は価格下落を回避するため、無制限の買い入れ実施を決めた。

ではなぜ日銀は、各国の金利が上昇しているにもかかわらず、国債を買い支えるのだろうか。その理由は、今の状況で金利が上がった場合、日本政府や日銀、さらには日本経済に極めて大きな影響が及ぶからである。

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