【東京 退職金 最新ニュース】できるだけ早く知っておきたい「老後のための貯蓄」を最適化する方法
【ニュース概要】
「若いうちからコツコツ貯蓄をするべきだ」。多くの人は、親からそのように言われて育っているのではないだろうか。しかし、「若いうちに貯蓄を優先させるのは良くない」と主張する経済学者は多い。『DIE WITH ZERO』の著者であり、1億2000万ドル超の資産を抱えるヘッジファンドのマネージャーであるビル・パーキンス氏もその一人だ。彼は、本書で「人生の喜びを最大化させるためには、今を楽しむことと将来に備えることのバランスが大事だ」と語る。本記事では、本書の内容をもとに、年齢に合わせて「お金」「健康」「時間」を最適化する方法や、後悔しない人生を考えるためのツールなどについてご紹介する。(構成:神代裕子)
Photo: Adobe Stock「その時」にしかできない体験を重視する
無駄遣いはせず、コツコツ貯金することを美徳とする人は多い。将来のために貯蓄をし、借金なんてもってのほか、というのが一般的な考えではないだろうか。
もちろんそれが無駄遣いなのであればその通りなのだが、価値のある経験に対する投資であれば、時には借金というリスクを負ってでもした方が良い場合もある。
なぜなら、「その時にしかできない経験」があるからだ。
例えば、「バックパッカー」と呼ばれる低予算での個人旅行は、30代や40代になってから経験するには遅すぎる。
若くて体力があり、ユースホステルで同じくバックパッカーである若者たちとの会話を楽しめる年頃だからこそ価値がある経験なのだ。
「若いうちに行っておけばよかったな」と思ったことがある人も多いのではないだろうか。だから、もし今あなたが20代で、バックパックを背負って「知らない国に行ってみたい」と思うのであれば、貯金を使い果たしてでも、多少借金をしてでも行く価値はある。
また、お金から価値を引き出す能力は、年齢と共に低下していく。年を重ねるごとに、若い頃ほど物事に興味を持てなくなっていくものだ。
さらに、体力が低下することで、できる活動も限られてくる。高齢になった親に「何かしたいことはないの?」と聞いても、「特にないねぇ」と言われてしまったことがある人も少なくないはずだ。
若い頃は経験に使い、徐々に貯蓄の比率を上げる
残念ながら、人は必ず年を取る。
人生において「その時」にしかできないことがあるというのを念頭に置いて、私たちは「経験のための支出」と、「将来のための貯蓄」のバランスを取らなければならない。
では、そのバランスとはどのようなものだろうか?
それは、20代、30代、40代、50代と年齢によって、貯蓄に回すべき割合を変えることだ。
特に、若いうちは貯蓄よりも経験に投資をした方がいい。
ある程度の年齢になると、当然老後のための貯蓄をし始めなければならないが、その場合も「今」を楽しむための費用まで貯蓄に回すべきではない。今を楽しみながら、貯蓄するのだ。
投資すべきは、時間と健康
社会人なら誰しも感じたことがあると思うが、学生時代は時間はたっぷりあるけれどお金がない。
しかし、働き始めるとお金は得られるが、今度は自由に使える時間が格段に減ってしまう。
このように、お金と時間のバランスを取るのは難しいものだ。
ただ、人生においてもう一つの重要な要素を忘れてはならない。それは「健康」だ。
誰だって年を重ねると若い頃より体力は落ちる。
定年後は時間とお金はある人が多いが、もしも健康を損なっていたならば思うように動けなくなるのは明白だ。
だから、人生を最大限楽しむためには、この3つのバランスを考える必要がある。その中でも、健康と時間は特に重要である。
特に、健康を失うことによるチャンスロスは大きい。肥満による膝の痛みや運動不足による筋力低下などによって、楽しめない経験も多い。
そうならないためにも、若いうちから健康には投資をしておいた方がいい。若い頃から体力づくりをしておけば、年を取ってもさまざまな経験ができるからだ。
時間も、投資をする価値は十分にある。洗濯や掃除などの面倒なこと、したくないことはお金を払って代行してもらえば、その浮いた時間で自分が幸せだと思うことをすることができるからだ。
時間は誰にとっても有限だし、特に年を重ねた人ほど時間の価値は高い。時間をお金で買って、その時にしかできないことを経験するのは決して無駄使いではない。
経験すべきタイミングを逃さない「タイムバスケット」
人生は、年代によって「できること」「できないこと」があるのはこれまでの話でわかっていただけたのではないかと思う。
「死ぬまでに経験しておきたいことを、書き出してみよう」と思った人もいるのではないだろうか。
そういったリストももちろん有効だが、より有効なツールがある。それは「タイムバケット」というツールだ。
「死ぬまでにしたいこと」に時間軸を加えることで、「先延ばしにしてしまってできなかった……」という失敗を防ぐことができる。
「タイムバケット」の具体的な方法は次の通りだ。
1. 現時点をスタートとして、予測される人生最後の日をゴールとする。
2. スタートからゴールまでを5年、または10年単位で区切る。これがタイムバスケット(時間のバケツ)となる。
3. 死ぬまでにしたいと思っていることを、実現したい時期のバケツに入れていく。例えば、遠方への旅行やロックフェスへの参加は、少しでも若い時の方が楽しめるだろう。
反対に、年を重ねてからでも楽しめることは後回しにしてもいい。したいことを挙げるだけでなく、「どのタイミングがふさわしいか」まで考えておくことが重要なのだ。
「あの時にしておけば……」と、取り戻せない時間を悔やむのは悲しい。一度きりの人生をどのように過ごしたいか、一度本気で向き合ってみることが人生を最大限幸せにすることに通じるに違いない。
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【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
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