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【東京 退職金 最新ニュース】超円安で「悪いインフレ」到来、日本人は人生ハードモードへ。来たるスタグフレーションに備えて資産を築く方法は?

退職金

【ニュース概要】

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予期せぬ急激な円安に振り回される日本。これは、インフレーションを通り越したスタグフレーションの前触れなのでしょうか。今回は「インフレリスクを乗り越えて、資産を築く方法」特集をお送りします。(俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

迫り来る値上げラッシュ…どう資産を築く?

今回は「インフレリスクを乗り越えて、資産を築く方法」特集をお送りします。

日本円の下落が止まりません。外国為替市場では、実に24年ぶりに1ドルが135円台を記録。ウクライナ紛争に端を発したエネルギー資源の高騰や食料品の値上げ。「日本の家計で値上げ許容度が高まってきている」と発言した日銀の黒田総裁は、批判を受けて発言の撤回に追い込まれました。

予期せぬ急激な円安に振り回される日本。これは、インフレーションを通り越したスタグフレーションの前触れなのでしょうか。

本日も、海外金融の専門家・織田耕平さんをゲストにお呼びしています。現在は、イギリスへと活動の場を移した織田さん。金融の専門家には、今の日本はどのように映っているのでしょうか。「一体、円安はどこまで進むのか?」「資産の目減りを防ぐ方法はあるのか?」等々、織田さんにお伺いしていきたいと思います(本特集は会話形式でお送りいたします)。

プロフィール:織田耕平(おりた こうへい)
国内の大手精密機械メーカー海外営業部に配属され、東南アジア・オセアニア地区のセールスマネジャーとして国際ビジネスの現場で経験を積んだ後、国内証券会社に転職。超富裕層を相手に、プライベートバンカーとして個人・法人の資産形成から事業承継に至るまでを一手に引き受ける。そこで航空機を用いた資産運用法と、それによる高い節税効果に気づき、航空機専門商社・リース会社に転職する。各業界を比較検討した結果、「これまでの経験すべてを活かせる場として、海外金融業界で生きていく」決意を胸に、2015年4月に起業。シンガポールにてJIFPA(S)PTE LTDを立ち上げる。現在は、JIFPASのCEOにて海外不動産コーディネーター、シンガポール富裕層へのコンサルティング、金融機関向けに金融商品の開発等を手がけている。

※本記事は、織田さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。

良いインフレとは、どのようなものなのか?

俣野:今、日本でもインフレが起き始めていますが、この状況は金融の専門家から見て、いかがでしょうか。

織田:比較のために、私が在住しているイギリスの現状からお話しましょう。昨今のイギリスは、物価上昇が非常に激しくなっています。2022年4月のインフレ率は9%でした(TRADING ECONOMICSより)。

俣野:9%!やはり、コロナの影響でしょうか。

織田:コロナはもちろんのこと、ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料高、食料高が大きく響いているのだと思います。

ただ、イギリスと日本との大きな違いは、物価上昇に伴い、賃金も上がってきていることです。これは、当国がEUを離脱したのと関係があります。

離脱前は、東欧から安価な労働力が入ってきて、いわゆる3K業務(きつい、汚い、危険)の担い手となっていました。しかし離脱後に外国人労働者が入って来られなくなると、イギリス国内は深刻な人手不足に陥りました。

企業は人手を確保するために、賃金を上げざるを得なくなったのです。

もともと賃金の引き上げや原材料の高騰は、企業にとっては大きな負担になります。けれど、その分を価格に転嫁できるのであれば問題ありません。

これが、世間で言われている“良いインフレ”です。

俣野:日銀が目標としていた年間インフレ率2%がそれですね。

織田:はい。しかし、イギリスやアメリカなどにおいては、給与の上昇以上に激しいインフレが起きており、このままいけばリセッション(景気減速)に入る可能性も示唆されています。

俣野:良いインフレを通り越している、と?

織田:欧米が金利を上げようとしているのは、このインフレに歯止めをかけるためです。確かに、それは有効な手立ての1つではあるものの、日本ではそれができない状態です。

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