【東京 退職金 最新ニュース】金融業界で8年務めた私が学んだ、資産形成に「最も役立つ」5つの教訓
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ニュース概要
- 金融業界で働きはじめてから8年が経つ筆者は、お金について多くのことを学んだという。
- そのうちのひとつが、お金が増えれば増えるほど、失う可能性のあるものも増えるということだ。つまり、戦略がより重要になる。
- また、毎朝のコーヒーを我慢するのはナンセンスであること。それに、他人と自分を比べたところで何も面白くないということも学んだ。
<参考記事>私は8年前から金融業界で働いている。認定ファイナンシャルプランナー(CFP)たちのそばで働き、彼らと顧客との関係管理に関わってきた経験を通して、お金をうまく扱う方法について意外な教訓をいくつも学ぶことができた。
そのなかでも特に重要なお金の管理術は、短期間でリッチになるための秘密の投資戦術などではない。
実際、私が学んだうち、とりわけ優れた教訓が示すのは、テクニックやノウハウと資産形成との間に期待されるほどの結びつきはないという事実。そして、自分の行動を管理することが、お金をうまく管理するための最初のステップであるという事実だ。
私がファイナンシャルプランニング業界で学んだ知恵のうち、最も役立つものを5つ紹介する。
1. 資産が増えるほど、失うものも増える
富が増えるほど、自分にとってのリスクをきちんと知り、状況が複雑になっていくことを強く認識しなければならない。
「ここまで来たのと同じ手段を使ってもあそこへは行けない」という考え方の実践である。あるレベルの経済的成功や幸せを手に入れるために役立った手段でも、今後資産を成長させていくうえで役立つとは限らないのだ。
さらに、資産が増えれば増えるほど失敗の代償は大きくなる。失敗には、手数料や違約金の支払いといった実際の損失と、より多くのお金を得るチャンスを逃す機会損失の両方がある。
リスクに対処して失敗を最小限に抑えるにはどうすればいいのか? まず1つは、自分自身と財産に対する適切な保険に入ることだ(ただし、必要以上の保険や適切でない保険には入らないこと!)。また、リスクを調整した正しい投資戦略を用いるため、資格を持つ専門家チームに助けを求めてもいい。まずは公認会計士や認定ファイナンシャルプランナーを雇うのがいいかもしれない。
2. コーヒーをケチるより固定費を削ろう
おいしいコーヒーが好きな私にとって、毎日カフェラテなんて飲んでいたら人生が終わる頃には一文無しだという話は、ここ10年でお金の「達人」たちが言い出したことのうちでも特に腹立たしい。
確かに、コーヒーに年間1000ドル(約14万円)をかけるとしたら大きな額だ。無駄遣いだということもできる(でも私は、それが本人にとってとても価値のあるものなら正しいお金の使い方だと言いたい)。
しかし、現在と将来の資産形成に対してはるかに大きな影響を与えるのは、どんな価格のコーヒーよりも、収入に対する固定費の割合である。
住居費が占める分は大きい。4ドル(約560円)のカフェラテや10ドル(約1400円)のアボカドトーストが問題だという人たちは、おそらく総収入の30~35%を住居に充てることを勧めるだろう。
一方、私の働くファイナンシャルプランニング企業は住居費を総収入の20%未満に抑えることを提案している。資産運用に柔軟性を持たせるためだ。キャッシュフローに余裕を与えることで、資金を他の目標に充てたり、大事なときに支出を拡大したり、長期的な投資にもっと回したりできるようになる。
コーヒーを飲まない日はいつでも作れる。一方、住宅ローンや家賃の支払いを逃れたり、車のローンを払わないなど、一度決めた予算内の主な固定費を気まぐれになくすことはできない。
3. まずは貯金を優先することが重要
私の働くファイナンシャルプランニング企業が顧客(全員が30代~40代)に示しているもう1つの基準がある——総収入の25%以上を長期的な運用(年金口座や証券口座など)に回すことだ。
目先の買い物のために貯金したり、今日買えるものを考えたりする前に、まず長期運用に充てることを勧めている。
なぜか? まずは貯金を優先し、自分のニーズや目標達成のために適切な(つまり十分な)貯蓄をすれば、残りのお金を罪悪感なく好きなように使えるからだ。
ほとんどの人はいくらまでなら使っても大丈夫かを考えようとするが、経済的に成功している人たちは逆だ。いくら貯金できるかを初めに考え、それから残った分を好きな用途に回すのである。
4. 収入が増えれば物事は簡単になる
貯蓄はあなたの成功にとって重要であり、不可欠でさえある。しかし、ほとんどの人が認めようとしない、シンプルな真実がある——収入が増えればすべてが楽になるのだ。収入が多ければ多いほど、お金を使える選択肢の幅が広がるのだから。
5. 他の人と比べても何も楽しくない
本の中身を表紙だけで判断することはできない。
私たちの顧客はさまざまなバックグラウンド、学歴、仕事、経験を持つが、第一印象での私の予想はたいてい外れる。
それは最も大切なお金の教訓のうちの1つを思い出させてくれる——人と比べることは何も楽しくないだけでなく、目に見える他人の生活やライフスタイルを自分のものと比べることは無意味でさえあるのだと。
その人の家計簿を実際に見たり、口座にログインして金額を確認したりしない限り、その人がどれほどの資産や経済的安定を手にしているのか(あるいは手にしていないのか)は決してわからないのだから。
自分の資産を管理するなら、自分の資産に集中しよう。そのためには、自分の価値観に沿ったお金の使い方をすること、自分が有意義だと思う目標(目指すべきだと感じる目標ではなく)を設定すること、その道程で自分自身や他人を批判しないことが大切だ。
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【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
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