【東京 退職金 最新ニュース】お金をかけたら老後貧困にまっしぐら。マイカー、マイホーム、生命保険、教育費に仕掛けられた4つの罠
目次
ニュース概要
日本人は老後の貧困を恐れているのに、気づかぬ間に多額の無駄使いをさせられています。なかでも大きい出費が、マイカー、マイホーム、生命保険、教育費の4つです。マイカー所有で搾り取られる税金、資産でなく借金となるマイホーム、詐欺同然の生命保険、賭博にしかならない教育費など、日本人がいかに騙されているのかについて解説していきます。(『 神樹兵輔の衰退ニッポンの暗黒地図――政治・経済・社会・マネー・投資の闇をえぐる! 』)
マイカー、マイホーム、生命保険、教育費は貧困老後の権現
みなさま、こんにちは!
「衰退ニッポンの暗黒地図」をお届けするマネーアナリストの神樹兵輔です。
今回は「日本で老後貧乏になる早道は『マイカー』『マイホーム』『生命保険』『教育費』 の4つ!」というテーマで、その悲惨な理由をえぐっていきます。
世界一維持費の高い日本での自動車保有、巨額負債で身動き取れなくなるマイホームの住宅ローン、欧米と比べて最も効率の悪い民間生命保険という名の無駄遣い、子供の人生の成功に結び付かない教育費という名の浪費……これらがあなたの経済的人生をつまずかせる主な原因となるのです。
知らないほうがおかしかった老後2,000万円問題
かつて2019年6月に金融庁が公表したレポートが物議を醸したことがありました。
「老後の夫婦の生活費は、厚生年金(国民年金含む)だけでは不足するので、平均寿命までの老後の生活費には2千万円が必要」というしごくまっとうな内容でしたが、マスメディアや野党はことさらに騒ぎ立てました。
「年金は百年安心のはずじゃなかったのか!」
「2,000万円なんて、どうやって貯めろというのか!」
などと、批判の矛先が、ピンボケでへんてこりんでした。
なのに、なぜか、うろたえた自公政権がレポートを撤回する方向で騒動の収拾を図りました。
しかし、公的年金だけでは老後の生活が成り立たないということは、昔からよく知られた事実だっただけに、非常に奇異な印象を残した騒動だったのです。
生涯収入から生涯生活費を除くと、ほとんど残らないのが現実
大学を卒業して、同一企業でフルタイム正社員を60歳まで続けた場合の生涯賃金(退職金は含まず)は、男性でおよそ2.8億円、女性でおよそ2.4億円です(ユースフル労働統計2022年版)。
ここから、社会保険料や税金を差し引かれると、生涯賃金の手取り額は、ざっと約6割5分として、男性で1.8億円前後、女性で1.56億円前後になります(2022年度の国民負担率は47.5%ですが、この数値には個人だけでなく、企業が負担する社会保険料も含まれるので調整しています)。
若い時は賃金が低く、50歳前後でピークを迎えるのが生涯賃金ですが、これを23才で就職して60歳まで働く期間の37年間で除してみると、1年当たりの男性の平均手取り額が486万円、女性の平均手取り額が421万円になります。
いっぽう、国税庁が毎年調査公表している民間給与実態統計調査の「手取り額」とを比べてみると、母数が違いますから当然差は開きますが、男性の手取り額が420万円(年収540万円)で、かなり近づきますが、女性の手取り額240万円(年収300万円)と、かなり差が開いています。女性は賃金の低い非正規雇用が多いことが影響しているのです。
いずれにしても、男性の手取り額420万円~486万円を12等分した月額では、35万円~40万円です。
サラリーマンの場合、この金額では現役時代においても、毎月カツカツの生活にならざるを得ないでしょう。
結婚していて、子供がいればなおさらです。
生活していくだけでカツカツの手取り月収で、そのうえ、マイカーにマイホーム、生命保険に子供の教育費とくれば、いったいどうやってそれらの金額を捻出しているのかと、ちょっと想像しただけでも、恐ろしい現実の中を、私たちは生きていることになるのです。
ここでは、発想の転換が図れるならば、ぜひ図りたいところとなるでしょう。
「サラリーマン=水呑百姓」のような人生にならないための「気づき」が、ぜひとも必要だからです。

【経歴】
1979年生まれ 京都市出身。
同志社大学経済学部卒業後、日本ユニシス株式会社(現BIPROGY 株式会社)入社。一貫して金融機関向けITシステム開発業務に携わる。
金融システム開発の現場で、2007年~2009年頃のリーマンショックによる経済の大混乱、強烈な景気後退、資産の激減などを目の当たりにする。
その経験から、「これからの日本人の合理的な資産形成・防衛に、正しい金融リテラシーが絶対に必要」という強い思いを持ち、2011年4月 株式会社トータス・ウィンズに入社。
中小企業に特化したリスクマネジメント対策のコンサルタントとして、500社以上の中小企業、1,000人以上の保険相談業務に携わる。2015年、代表取締役就任。
法人保険活用WEBサイト『点滴石を穿つ』を運営する一方で、法人向け保険代理店として、東京都中央区を中心にコンサルティング活動を行なう。
【趣味】
美術館巡り、千葉ロッテマリーンズの応援
【自己紹介】
中小企業向けの金融商品が数多ある中で、わたしは一貫して『100%顧客優位な商品選び』をポリシーに中小企業経営者向けの保険活用プランニングを行なってきました。
これまでのキャリアでの最大の学びは、『お金やお金の流れに関する知識や判断力=「金融リテラシー」は、私たちが社会の中で経済的に自立し、生き抜くために必要不可欠』ということです。
そして金融・保険に携わるプロとして、何よりお客様に対する誠実さ・真心・信頼関係より大切なものはないと考えています。
皆さんが安心して納得できる金融商品選びができるよう、わかりやすい記事を書き続けることで貢献していきます。